職人の技
鹿皮
鹿皮は、皮の中でも最も古くから親しまれてきた皮です。
鹿は他の動物に比べ皮の繊維が非常に細く、直径15mmの管に1千万本も入る細さと言われています。
このような特性を持つ鹿皮を加工し、製品として創り上げられているのは、職人さんの高い技術やこだわりがあるからこそです。
軽い、柔らかい、劣化しにくい、水に強い、通気性が優れているなどの様々な特徴を持っている鹿皮は、皆さんの手によってより活かされていくのです。
そんな鹿皮を白皮という真っ白な薄い革に加工する手順をご紹介いたします。
1 原皮仕入
2 水漬
3 もどし
(ドラム約3時間)
4 オロシ
(皮の表・裏の毛皮・薄皮を手またはフレッシングマシンですり取る)
5 空打
(ドラム)
6 薬品処理
(なめし剤にはソーダ灰を使用。ドラムで約3時間回し、一晩放置)
7 中和工程
(硫安と少量の水素使用。ドラムで約1時間)
8 水洗い
(ドラム、約15分)
9 脱水
(ドラム、約1時間)
10 乾燥
11 揉軟工程
12 脱水
13 乾燥
(天日で八分乾き)
14 空打
15 仕上げ
16 白皮の完成