宇陀市菟田野とは?
宇陀市菟田野は、奈良県の中東部の山間に位置し、その歴史は古く古事記や日本書紀にも地名が出てくるなど古代ロマン漂う町で、国宝や重要文化財なども随所に点在しています。
小さな地域ですが、産業面では、磨き丸太・高原野菜の他、毛皮革産業で全国的規模を誇っています。
毛皮革産業は、次の4業種に大別されますが、この4業種を総称して毛皮革産業と呼んでいます。
中でも、鹿革の出荷高は、全国シェアの95%以上、毛皮についても同じく45%のシェアを誇っています。
また、原皮の輸入から、なめし加工、縫製、販売まで一貫したシステムをもつ産地は全国でも唯一菟田野だけだそうです。
※ 毛皮革(もうひかく) という呼称は、毛皮(けがわ)と革(かわ)が合体してできたと言われています。
毛皮革産業 四業種
毛皮
主には、北欧より原皮を輸入し、なめし加工、縫製、販売を行っています。
ex :フォックス、ミンク等のコート、ストール等の他、ムートンの敷物類等、製造販売、etc....。
※オフシーズンの保管やリフォーム、クリーニングなども承っております。
鹿皮
主にはニュージーランド、中国等から原皮を輸入し、なめし加工をして出荷しています。主な用途は、武道具等。
剥製
学術標本やインテリア用としての需要があり、製造、販売しています。
筆毛
高級な書道の筆の切っ先に数本使用される、狸・鹿の筆毛を製造、出荷しています。
宇陀市菟田野産業振興センター
宇陀市菟田野産業振興センターは、菟田野の産業振興の拠点として地域活性化や情報発信基地としての役割を果たすべくつくられた施設です。とりわけ、商品企画、生産から小売りに至るまで総合的な機能を持つ毛皮革産業を支援するために必要な要素を備えた新しいコミュニティセンターでもあります。
このための技術的な向上を図る研究開発施設、さらに毛皮革製品への認識を高めていただくためのPRスペースや、イベント開催のための多目的ホールも有しています。又、毛皮革産業の現地研修会も承っており、年間約1,500人が来館されます。
<施設概要>
名 称 | 宇陀市菟田野産業振興センター |
所 在 地 | 〒633-2226 奈良県宇陀市菟田野古市場1596-21 |
電 話 | 0745-84-4059 |
用 途 | 地場産業体験室、資料室、図書室、研修室、多目的ホール |
構 造 | 鉄筋コンクリート造 一部2階建 |
総事業費 | 286,000,000円 |
敷地面積 | 2355m2 |
建築面積 | 911 m2 1 階 床面積/816 m2 2 階 床面積/342 m2延 面 積/1,158 m2 |
竣 工 | 平成元年6月 |